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…夢を見た。

真っ白な世界でたった1人。


凄く悲しくて淋しくて、私は膝を抱えて泣いていた。


そんなとき、誰かの声が響く。


「…大丈夫だよ。」


どこからか聞こえた優しい声色に、私は顔をあげる。

頭上には、綺麗な星空が広がっていた。


「うわぁ。綺麗…」


気付けば私の涙は止まっていて、自然と笑顔になる。


「そうだよ。君はずっと笑ってて。」


私は、優しくて居心地が良い声に安心して目を閉じた。


ゆっくりと意識が遠退いていくのを感じる。


「……菜摘。君は1人じゃないから。」


その言葉を最後に私は現実の世界へと引き戻された。