「…ゲホゲホッ……ごめ、葉瑠ね…ゲホッ……」

「喋んなくっていいよ!」


ーーガラガラ…


「……!?…うぇ…!!」


突然の来訪者に息を詰まらす。

その様子を見たその人は、慌てて言った。


「わ…。ごめん、ね。」

「…ごっめ……ゲホゲホッ…シュンく、……!!」


咳と吐き気が止まらなくて上手く口に出すことができない。


すると、何が言いたかったのか分かったのか、シュンくんは


「…うん、外で待ってる。」


そう言って、病室から出て行った。