それからの1週間は、長かったような短かったような。

そんな1週間だった。


朝から昼にかけては、抗がん剤治療。

夕方になると、学校帰りのみんなが顔を見せに来てくれて。

夜は、鈴ちゃんに会いに行って、そのあと大翔と過ごす。


それでも、手術に向けてと言って就寝時間が近づくと帰ってしまう大翔。

夜中、1人になると、どうしても手術のことを考えてしまう。


漠然とした不安に包まれて、涙を流すこともしばしば。


私、弱虫だなぁ。


でも、大翔との将来を考えたら、自然と涙は止まるんだ。