「っていうか、先生の話の始まりはいつも晴樹なんだよね、これ晴樹のせいじゃない?」


私が、わざとらしく晴樹を見ると、綾羽も楽しそうに話に乗っかる。


「それは大いに有り得るかも。勉強は進んでるのかい、晴樹クン〜」


ニヤニヤした綾羽に肩を組まれた晴樹。

突然標的にされて、大袈裟に反応する。


「ええー!?俺かよ…、菜摘ごめん!俺もっと勉強頑張るからさっ!」

「お、言うじゃん、次のテスト期待しておこう」


明るく言い切る晴樹に、恭弥が茶々を入れる。

小学校の高学年で、偶然同じクラスになって、同じグループになって、遊ぶようになって。

そんな偶然がきっかけだけど、
それからずっと仲良しの私たち。