「これ、葉瑠さんにお願いして買ってきてもらったんだ、ひとつあげる。」
言われる通りに手のひらを差し出すと、シャララと音を立てて、チャームのような可愛らしいお守りが置かれた。
「え、可愛い…、いいの?」
「うん、お揃い」
大翔は自分の手のひらを開いて見せる。
私の、ゴールドのものと色違いで、大翔はシルバーを持っていた。
「鈴の部屋にも、ピンクゴールドのやつ置いてきたんだ。
葉瑠さんが挨拶はしてくれたんだけど、僕達は直接お祈りには行けないから。
元気になったらみんなでお礼を言いに行こう」
素敵な考えで、大翔の心の綺麗さが伝わってくる。
私は大切にお守りを握りしめて頷いた。