鈴が目を覚まさないまま1週間。

その間で、菜摘の病状は驚くほど悪化した。


それこそ、僕の前でも突然苦しみをあらわにするから。

今までどれだけ我慢してたんだろうと思う。


そんな僕も、人前では出さないものの、限界を感じ始めていた。


案外落ち着いていられるのは、ある程度覚悟していたからだろう。


もともと、幼くして心臓病を患った僕の命は、

「…中学卒業まで、生きていられないはずだったんだから。」