ーー鈴ちゃん。お願いだから、目覚ましてよ。


このとき初めて、死との距離について現実的に考えた。

私だって、このままだったら。


そんな風に考えて、じわじわっと涙を滲ませる。


やっぱり、待ってるのは死だけなのかな。

死んだら、どうなるんだろう。


考え出したら止まらなくて、私は自分の部屋に戻ってからも涙を流した。