現実から、目を背けてみたものの、眠れるわけもなく。

私は、ベッドの上で体育座りをして窓の外を見た。


雲に覆われた空。

この間の星は、綺麗だったのにな。


そんなことを思いながら、気づいたら、私は両手を合わせて願っていた。


ーーお願いします…。鈴ちゃんを、どうか……救ってください……。



その日、私は一睡もせず、ひたすら祈り続けた。