どれくらい待っただろう。
ずっと変化がなかった手術中のランプが、スッと輝きを消した。
中から、お医者さんが出てきて、私たちにお辞儀をする。
私たちは、すぐに立ち上がってそのお医者さんに近づいた。
「鈴ちゃんは!?」
「手術は、成功しましたが…体への負担が限界で、油断出来ない状況です。安定しても、目を覚ますかどうか…。」
私の目の前は真っ暗になった。
…嘘だ。嘘だよね。
だって、あんなに鈴ちゃんは元気で…。
ベッドに寝かされた鈴ちゃんが目の前を通りすぎる。
大翔は、すぐにそれを追いかけていった。
その状況を、どこか夢のようにで見ている私。
信じられないよ…鈴ちゃん。