「…鈴は、幼い頃から、数えきれないくらいの手術を受けてる。
それに、鈴も耐えてる。すごいことなんだけど。」
ーーでもやっぱり、身体には限界がある。
その言葉に、私の心臓はドクンッと大きく跳び跳ねる。
「小さな身体で、大きな副作用に耐えて、さらに手術を受ける。
その負担は、鈴には大きすぎたんだ。」
グッと唇を噛み締めて話を続ける大翔。
その姿からは、どこにもぶつけられない悔しさを押し殺しているようにも見えた。
「それで……前回の手術。ついこの間に受けてたやつ。
それが、体力的にラストの手術になるだろうって言われてた。
それで、うまくいかずに病状が悪化するようなことがあったら…。
……もうダメだろうって…」
大翔の言葉に、私の目からは涙がこぼれ落ちた。