そろっと王子様きてもいいんだけどな…













こんこん













「はーい!入っていいわよ」












誰や!













「お姉様。ベルです。」













ベル!?あのベル?!













「どうしたのかしら?」














私はまだ許しちゃいません。













ネックレス取ってドレス破いたことは!













「あのですね…私昨日のパーティーである男性に結婚を申し込まれたんです…」













「…そう。それでその男性とは?」













この貴族社会はまず基本的に家に申し込むところから始まる












だから女性に直接アプローチはほとんどない













「騎士団の団長様です。」












…あの筋骨隆々なイケメンか!?













「ベルはどうしたいの?」













「…嫌いではないです…」












照れながら言うなよ












「で?受けるの?」













「受けたいと思うのですが、それにおいて言わなければいけないことがあるのです。」












まさか…












「私はエミーラのドレスを破きました。そしてこれ…」













あのネックレス!













「エミーラにお姉様に返していただきたいと思いまして…」












私に返せと?













あんたがしたことなのに謝りもせず私が返せと?













「いやよ。」













「えっ…」












「えっじゃないわ。あなたが返せばいいじゃない。ちゃんと謝ればエラなら許してくれるわ」











まさかベルがそんなこと言うなんて…












(ほんっと作者は誰かを不幸せにするのが嫌いなんだから…)












「いまエラ呼んでくるわ」













「えっ、あっ…はい…」