「失礼ですが、殿下には私が男に見えるということでしょうか?私はれっきとした女です。女よけと言うのなら私ではなく男性と踊ればよろしいのでは?」
全く失礼な!
「い、いや、そう言うわけではない!お前は女だ!ただ…俺の体に拒否反応が出ないんだ」
うん。それ確実に女性にトラウマあるだろ…
女性恐怖症ってやつ?
てか、めっちゃしゅんとしてんだけど…前世の柴犬?みたいな耳が見える。
「はぁ、分かりました。殿下がまさか女性恐怖症だっとは…」
「感謝する。では、レディ、俺と踊ってくれますか?」
「ええ。ぜひ。」
そうして私はエラとともにダンス会場のど真ん中で招待客の見世物になっていた。
ちなみにベルは色々な男の元でダンスを踊っていた。
あの子顔は可愛いもんね…