「冬羽。」





「あれ?來斗?」





「おつかれ。俺も鍵返しに来たんだ。」





「そっか。來斗もお疲れ。」




「うん、それでさ、、、、相談があるんだけどいいかな?」





「うん、いいよ。あっ、じゃあ昇降口で待ってるね。」




來斗が頷くと私は昇降口に向かった。





綺麗な夕日だ。




靴を履いて外に出ると、來斗がお待たせと肩をポンとした。




「ううん。相談って何?」




「あーー、うん。、、、特に深い訳とかないんだけどさ、、、、すずか、ちゃんってどんな人?」





「すずか?」




來斗の口からすずかの名前が出ると思わなくてびっくりした。




「こないだ、怪我した時に手当してもらったから。」




あー、そういえば。




「すずかは、可愛くて女の子らしくて、気が利くし。自分の意見はちゃんと言うし、私からしたら、完璧な人って感じ。」




「そうなんだ、、、。ありがと。教えてくれて。」




「うん。また何かあったら言って。」





詳しくは聞かなかった。




だって、來斗が今まで見た事ないくらい真剣な顔していたから。