君の言葉は私を刺す

【冬羽 side】


「1年ぶりだーー。」




新幹線を降りると、思いっきり息を吸った。




やっぱりいい空気だ。



バスに乗って1時間。




去年は本当に長く感じたけど、今はこの時間もいいものだと思う。





私は去年のことを思い出していた。




川に行って、飛び込む3人。




照りつける太陽。




綺麗な水しぶき。




泡から伸びる綺麗な手。




水が滴る綺麗な黒髪。




海で出会ったこと。




手を引っ張られて飛び込んだ海。




キラキラの景色。




1人帰って行ってしまう後ろ姿。




学校で見つけた後ろ姿。




「ときめきばっかり。」




バスを降りると、またおばあちゃんが待っていてくれた。




「今年もよく来たね。」




「おばあちゃん!!久しぶり!!」




「最近家はどう?」




「まぁまぁかな。お母さんともお父さんとも、あまり話さないけど、特に問題は無いよ。」




「そうかそうか。ゆっくり休んで行きなさい。」




「うん、ありがと!!」