君の言葉は私を刺す

夜中に1人。




父親の不倫は今でも続いている。




俺はどっちも最悪だ。




社長のくせに不倫なんかして、その会社を継げという父親も。




不倫するなと言えばいいものを言わずに何年も泣き続ける母親も。





俺の親はどうかしてる。





母親に一度聞いた。




なんで父に言わないのかと。




「私はあの人が好きだから。嫌われたくないのよ。」





腐ってる。




そんな考え方馬鹿げている。




「波人だけはお母さんの味方でいてね。離れていかないでね。」





それが、トラウマ。




今の俺は、母親の前ではいい子の振りをする。





じゃないとまた暴走するんだ。




この生活のせいで、女はここまで脆いのかと思った。




だから、怖い。




壊れるのが、泣くのが。




嫌なんだ。




その姿を見ること。




俺はいつの間にか出ていた冷や汗を拭うと、喉が渇いて販売機に向かう。




「あっ、えーーーと、波人君だっけ?」





あいつの友達。





「あっ、私は星那。よろしくね。」




さりげなく言われて俺は頷く。