春野菜。

家庭科室で授業。

「春野菜のピクルスを作ろうじゃないか。
植物研究会の新事業として」

とイデアル。

「ネット検索ね?」と長月遥。

「そ。
当面野菜類が枯渇する可能性は低い。

となると新玉ねぎなどを利用して、料理を作ったほうがいい」とイデアル。

この時点では、皆、景気後退などを実感さえしていなかったのである。

事実、田舎の様子はいつも通りだし、逆に雇用情勢などは局地的な暖冬により、安定化している兆しがあった。

とにかく、植物研究会は野菜類でお味噌汁を作った。
学校の家庭科室を借りて。

あとは、お弁当のおにぎりだ。