なおさんは本当にとんでもない世界の人だった。 たぶん、上流階級の中ではうちは過保護なのだということを尚貴は照れながら伝えようとしていたんだろうと今では愛里は思う。 常識が違いすぎる。 スケールのあまりの大きさついていけないし、強大すぎてちょっと、畏れ多いというか、こわい。 自分が常識的に行動したつもりでも、相手が相手だ。うっかり何かのはずみで睨まれでもしないか心配になる。 逃げ出したいほどに。