どんなに売れなかろうが、 未熟で無名の素人だろうが、 期待と愛情を込めて制作したであろう大事な作品を、 誰であろうと「こんなもの」と軽蔑して呼んで、勝手に片付けて、 そんなふうに邪魔することだけは、絶対に許せない。 「あのっ!!」 愛里は立ち上がって声を張り上げた。 「なんですか?」 片付け作業中の郡山にジロリと一瞥される。 だが、愛里はもう止まらない。 「ここはコミケですよ! 自由に作品を売り買いする場所なんです! 買いに来たわけじゃないなら、あなたがどうぞお帰りください!」