「わ、私も、その……」 愛里はなけなしの勇気を奮い立たせる。 「やっと会えて、嬉しかった……です」 空いている方の手で、尚貴の頭を撫ぜてみる。やっぱり細い髪質で、それでいて艶やかで、何の香りだろう? 高貴な香水の匂いがする。 頬が熱くなっている。 顔が真っ赤になっていると思う。