「…高木銀次……」
その名を出した途端、琉貴の目が闇に染まる。
「琉貴、落ち着け。今日は急遽蛍が来ることになったから詳しい話はまた後日だ。」
「そういえばなんで元姫の子呼んだの?さっきの透の言い方だと急に決まったみたいだけど」
「本当は呼ぶ気無かったんだが、蛍が一人暮らしって聞いたから。」
「でも透が家に呼ぶって珍しいよね?本当に一人暮らしって理由だけ?そもそも透なら一人暮らしでもほっとくでしょ。いくら大好きな桜龍が絡んでても。」
「それは“あの子”に似てるからじゃないかな。だから余計にほっとけなかったんじゃない?」
「おい、昴!余計なこと言うな!!」
「そんなに”アイツ“に似てるか?」
美乃里の問いに律儀に返す昴、更には怪訝そうに琉貴まで口を挟む。
「外見よりも雰囲気が似てたんだよ…なんか凛とした雰囲気、というか…」
思わずそれに答えてしまった俺に昴と美乃里は面白そうに笑った。


