「…分かった。じゃあ、最後にうちに来て。今日だけでいい。カミトと一緒にいたい。」

そう言われ、俺はここで断るのもなんだし、最後にテマリの家に行くことにした。


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テマリの親は金持ちで、家はヨーロッパの貴族の屋敷みたいだ。(高校3年生のお兄さんは、高級マンションで彼女と同居しているらしい。)

家に入ると、テマリは俺を、いつもの2階の自分の部屋ではなく、地下室に案内した。

地下室に入るのは初めてだ。
油絵とかは地下で描いてるのかな?

そんなことを考えながら、階段を下りていく。