「ひっ…ひひ…ひひひひ……せんぱい…りょぉませんぱい…すき…ひひひひゃひゃひゃひゃひゃ…」

中にいたのは首輪と手枷と足枷をつけられた女だった。
最初、幽霊かと思ったが、あれは多分生きている。
そして、その女がいる場所の壁には、沢山の生首が飾られていた。

それらを見ただけで、私は悟った。

これらはお兄様の元カノたちなのだと。

全く、私たち兄妹はどこまで似ているのだろう。



一度好きになった人は絶対に手放さない。