手紙には、私との過去が書いてあって、私のことを今までずっと想ってくれていたことを知った。 そして、椎名くんのことも。 私は柊仁くんに、一度も揺らがなかった…? 一度は逃げてしまいたくなった。 あまりにも辛くて、苦しくて、縋りたくなった。 けれど、きっと、柊仁くんを利用することになってしまっていたら、今ものすごく後悔していたと思う。 今以上に。