それから悠哉くんが出発するその日まで、毎日一緒に過ごした。


お互いの家に行き来して、お泊まりもした。


そして、毎日愛し合った。


何度も何度も、お互いの愛を確かめるように。



時には2人で泣いたりもした。



けれど、本当に幸せだった。



「莉果…」


「悠哉くん、必ず帰ってきてね」


「あのさ、莉果。お願いがあるんだ。」


そう言うと、一通の手紙を渡した。


「これなに?」


「俺が出発したら、その紙に書いてある通りに動いて?」


とても気になるけれど、これを読む時にはもう…



『まもなく〜〜……』


そして、アナウンスが流れた。



「莉果…」


「…いってら、、ーーーチュッ


「莉果、愛してる」



その瞬間全てが流れ落ちた。


「い、、いってら…っ行ってらっしゃいっ!!」



泣きながらも、何とか笑って。




そうして、悠哉くん。



私の愛する人は、アメリカへと旅立った。