あやかし神社へようお参りです。



 「この結守神社がお祀りする結眞津々実(ユマツヅミ)さまは、ふたつの種族から信仰されているんだ。日が昇るころは『表のお社』。僕たち人の子が参拝に来る。月が昇るころは『裏のお社』。ババたちのような異形のもの────妖たちの時間なんだ」


 はっと息を飲んだ。


 アヤカシ、あやかし、妖。


 頭の中で漢字が変換され、そして先ほど見た人ではない形をした彼らが頭をよぎる。

 彼らは妖、人ではない異形のモノ。


 「僕たちの経験や理解を超えた不思議な存在、とでもいえるのかな」


 三門さんの目は、嘘をついている人の目ではなかった。私から目を反らすことなく、真っ直ぐ見つめている。