騒がしい声が遠ざかって行く中で、おばあさんが口を開いた。 「このおもてら町はね、かつて、二つの種族が共存していた町なのさ。ひとつは、アンタや三門の坊やのような人の子。そしてもう一つは、彼らのような異形のもの。 ────人の子はそれを、『妖』と呼ぶのさ」