「お母さんは、まだ受け入れることができないだけなんだ。麻ちゃんがその力を授かったことを」
ふとひとつ疑問が浮かんだ。三門さんからこの力について教えてもらった時、私は生まれたときからこの特別な力があったのだといていた。
もしそれが本当なら、この前のようにお母さんを傷つけてしまいそうになったことが、もっと早くにあったはずだし、それでお母さんは気が付いていたはずだ。
急に黙り込んだ私に何かを察したのか、すかさず大輔おじさんが口を開く。
「麻ちゃんのおじいちゃんがね、お母さんには内緒で封印したんだよ。僕たちにも『麻の力は黙っていてくれって』って言ったんだ」
「どうして、そんなこと……」
「おじいちゃんはね、麻ちゃんがお腹の中にいるときから、その力に気が付いていたんだ。だからとっても心配していたんだ。お母さんも麻ちゃんも、幸せに暮らしていけるのかって」

