あやかし神社へようお参りです。



 「覚えてないかな、大輔おじちゃん、僕の父さん」


 目尻に皺を寄せて眉を下げて笑った男性は、三門さんのお父さんだったらしい。
 大輔おじさんが三門さんのお父さんであることは知っていたが、本人と会うのはたぶん初めてだ。えっ、と思わず声をあげてしまい口元を押さえる。慌てて「お世話になっています」と頭を下げると、少し笑われてしまった。


 「そんなにかしこまらなくていいよ。それにしても、随分とお姉さんになったんだね。巫女装束が良く似合う美人さんだ、やっぱりばあさんの血が流れているんだなあ」


 「そうだよね、麻ちゃんは巫女装束が良く似合うよ。やっぱりひいばあさんに似ているんだね」

 親子ふたりしてうんうんと頷き合うものだから、私は恥ずかしくて仕方がなかった。顔を赤くして俯いていると、しばらくしてやっと話題が変わる。