そんなやり取りに思わず笑みが浮かぶ。なんだかんだ言いつつ、三門さんが家鳴を見る目はとても優しかった。
「ほら、もう帰りな」
手や肩に乗った家鳴たちを一匹ずつ畳の上に下ろした三門さん。すると家鳴たちは必死に棚の上を指さしながらきゃいきゃいと何かを訴える。
何かあるの? と聞きながら棚を覗くと、三匹の家鳴たちが金平糖の入った瓶を開けようと必死になっていた。三門さんが「あ、こらっ」とおっかない顔をすると、蜘蛛の子を散らすように逃げ去っていった。
三門さんは額に手を当てて息を吐く。
「本当に懲りない子たちだよ。また金平糖の隠し場所を変えないと」
溜息を吐く三門さんに、思わず笑みが零れた。

