夕食を終えた私たちは、台所でお菓子の袋を開けていた。三門さんはそれを手際よくジップロックに移し替えていく。そしてティッシュを一枚とると、お菓子の袋に残っていたかすやはしきれをそれに乗せていった。
「それをどうするんですか……?」
「罠を仕掛けるんだよ」
少し悪い顔をした三門さんに、余計に首を傾げた。
居間のすみ、箪笥の陰になったところにお菓子のかすをおいて、紐を括り付けた箸に籠をおいた。よく昔のテレビアニメなんかで見る、古典的な仕掛けだ。
紐を伸ばしながら、隣の台所に隠れる。障子は全部締め切らずに、三センチほど開けたままだ。
「何を捕まえるんですか?」
「ふふ、びっくりするよ」
三門さんはそれだけ言うと、人差し指を唇に当ててにっこりと笑った。

