光にかざしたりしてまじまじと小豆を観察していると、
────こつ、こつこつ、こつ。
まるで雨でも降ってきたように、立て続けに背後で小豆が落ちてくる音がした。
ばっと振り返ると、今度は畳の真ん中にたくさんの小豆が落ちている。拾い上げながら天井を見上げれば、額にこつんと小豆が落ちてきた。
わっ、と驚いて尻もちをついた。
「ふふっ」「くくく」
今度は間違いなくはっきりと聞こえた。誰かが笑っている。それもとても小さな生き物だ。
じっと天井を睨みつけたが、結局その生き物が正体を現すことはなかった。
メニュー