あやかし神社へようお参りです。



 とても大事そうにそれを受け取ったその人は深々と頭を下げると、また河原の側へ戻って行く。
 そして流木に腰を下ろして、ぼんやりと川を見つめた。



 どこか寂しげなその背中から、何故か目が離せなかった。