「まいまいってなあに?」
「んーと、そういえば、ほかの言い方もあったね」
「かたかた虫?」
「ちがうよ、カタツムリ!」
手に持っていた紐を危うく落としてしまうところだった。あげそうになった悲鳴を何とか飲み込んで、引きつった笑みを浮かべる。
「あ、ありがとう。三門さんが起きたら一緒に食べるから」
「たくさんあるから、巫女さまが先に食べてもいいよ!」
「う、うん。そうだね」
子どもたちの頭を撫でて籠を抱えて社に戻る。
見た目で何か分からないものと卵は冷蔵庫に入れて、他はそのまま流しのそばに置いておく。コートを脱ぎながら居間の柱時計を見上げると深夜の二時を指していた。もう寝よう、と欠伸を噛み殺して部屋に向かった。

