ババは嬉しそうに、そして安心したように微笑むといそいそと台所へ向かった。
「今座ると、絶対眠っちゃうんだけどなあ」と呟きながら三門さんは私の隣へ腰を下ろす。直ぐに「うん?」と首を傾げた。
「麻ちゃん、何か持ってる?」
え、と小さく声をあげて直ぐに広げた掌を三門さんに見せる。
「これ、貰ったんです。どうしてわかったんですか」
「ふふ、なんとなく。良く見せて」
差し出された掌の上に乗せると、三門さんはポカンと口を開き、こぼれんばかりに目が全部見えてしまいそうなほどに目を見開いた。普段は見れないような呆気にとられた顔だった。
「これ、円禾丸の切羽だよね? いつ貰ったの、宝物殿には入ったの?」
「えっと、さっきです。宝物殿に間違って入ってしまって、そこで会って……。ごめんなさい、大切な場所だって知らなかったんです」
「ん? ああ違うよ。怒っているわけじゃないんだ」
慌てた様子で顔の前で手を振った三門さんにほっと胸をなでおろす。

