「私が力になれることならば、どうぞおっしゃってください」
ケヤキの心配そうな目が私に向けられる。
その時。
「ケヤキ、そのくらいで勘弁してあげて。年頃の女の子には、秘密のひとつやふたつがあって当然なんだから」
三門さんがクスクスと笑いながら居間へ入ってきた。お茶碗を乗せたお盆をテーブルの上に置き、手際よく並べていく。
「さあふたりとも座って。遅くなったけど、朝ご飯にしよう。今日は忙しいから、しっかり食べてね」
ほっと息を吐いて、急いで席につき手を合わせた。
「そうだ、さっき麻ちゃんにも言いかけたんだけど、魑魅のことでいくつか分かったことがあるんだ」

