居間にも台所にも三門さんの姿はなかった。自室にも気配はなく、社頭や授与所、思い当たるところを探して見たが、やはり三門さんの姿は見当たらなかった。
途方に暮れながら居間に戻ってくると、座布団の上にすとんと座る。
一体こんなに朝早くから、どこへ行ってしまったのだろう。はやく夢で見たことを伝えておきたいのに。
重い溜息を吐いたその時、玄関の鍵が外れる音が聞こえた。
はっと顔をあげて部屋を飛び出す。
勢いよく廊下を曲がれば、ちょうど玄関で雪駄を脱いでいる三門さんと目が合った。
驚いたように目を丸くした三門さん。
「おはよう、麻ちゃん。慌ててどうしたの? 廊下は滑りやすいから、走ると怪我するよ」
「ご、ごめんなさい」

