でも、それならばどうして? どうしてケヤキはそのことをかたくなに話さなかったんだろう。 もし魑魅の正体がケヤキの兄弟だと知っていたなら、三門さんだってもっと別の、皆が助かるような方法を探してくれたはずだ。私だってそうだ。 もっと早く知っていれば、何かができたかもしれないのに。 目頭を強くこすって立ち上がる。時計を見上げれば、もうすぐ朝ご飯の時間だった。 今すぐ、このことを三門さんに知らせないと。 巫女装束に着替えると、急いで居間に向かった。