あやかし神社へようお参りです。




 「────っ」


 息が詰まるような感覚に目を覚ました。

 目を開けると、視界の先がぐにゃぐにゃと歪んでいる。

 頬が妙にヒリヒリして引きつるような痛みがあった。ゆっくりと体を起こせば、乾ききっていない頬の雫がぽたりと布団の上に落ちる。


 喉の苦しさか逃れようと口を開けば嗚咽が漏れた。目元に熱がどんどん溢れる。


 夢で見たのは間違いなくケヤキの記憶。

 ひいおじいちゃんから名前をもらったこと、兄弟たちと過ごした日々。

 そして────。


 「ケヤキの兄弟が……魑魅だったんだ」