あやかし神社へようお参りです。

 「にい、さま。にんげんなんか、きらい。だいきらい」


 縋るように私の手を握っていた兄弟の小さな手から、どんどんと力が抜けていく。

 美しい緑の瞳からは光が消えてゆく。



 ああ、ああ。

 可愛い兄弟たちが苦しんでいるのに、私は何をしているのだ。

 泰助さまに、兄弟にたちに、「必ず守る」と誓ったはずなのに。


 兄弟が変わり果てた姿になっていくのを、何もせずにただ見ていただけだなんて。何よりも私のことを慕い信じてくたあの子たちを、見捨ててしまうだなんて。


 愛らしい笑みを見せてくれた顔も、私の手を握った小さな掌も、憎悪に穢されもう姿形も分からない。

 自我をなくし暴れまわり、周りのモノすべてを飲み込んでしまう。


 愛い子たち、変わり果ててしまった私の兄弟たち。