腕の中で眠る小さな兄弟の手をそっと握れば、たしかに同じぬくもりを感じることができる。 「可愛いね」 「あ、起きた!」 「目の色は兄さまに似ているね」 「笑ってる。ねえねえ、いま笑ったよ」 はやく大きくなってね。一緒に遊ぼうね。かけっこ教えてあげるからね。 再びまどろみ始めた小さな兄弟に、必死に話しかける兄弟たちの頭をひとりひとりそっと撫でた。