「はは、あやつは私と同じ年に生まれました、なにかと競いたくなるのでしょう。しかし、まあ、あやつが先に名を貰っていたら、私も同じように喚いていたのかもしれませんな」
「なんだ、お前もか」
ひどく疲れたように息を吐きだした男に、ケヤキは声をあげて笑う。
その時、彼らの近くの茂みが音を立てた。ケヤキと同じ色の瞳をした小さな子どもらが恐る恐ると顔を出す。
「兄さま、お話は終わりましたか」
「もう側へ寄っても構いませんか」
ケヤキは男が一つ頷いたのを確認してから子どもらに向かって手招きをする。
わあっと嬉しそうな声が上がり、何人もの子どもがケヤキの周りに駆け寄ってくる。

