あやかし神社へようお参りです。



 「……私は、果たしていい兄上だったのでしょうか」


 え? と聞き返せば、ケヤキは我に返ったように小さく首を振る。


 「何でもありません。さあ、今度こそ戻りましょう」


 わざとらしい話のそらし方に違和感を覚えたが、何かを堪えるようなケヤキの瞳に、聞き返すことなんてできなかった。