「おお、涙が止まったか。お前は強い子だなあ。褒美に兄さまの所まで、肩車で送ってあげよう」
「いいのお!?」
途端笑顔になった子供に、ケヤキは優しく頷いた。
頬を緩めながらケヤキに駆け寄る。「おにーっ」と子どもに髪を引っ張られて、苦笑いを受けベているところだった。
「すみません、麻どの。しばし遠回りをしてもいいですかな」
「もちろんです」
楽しそうに声をあげる子どもを見ながら深く頷く。
怖がらせないようにとゆっくりと進むケヤキに合わせて、歩き出した。
「子どもの扱いに慣れているんですね」
「ええ。兄弟がたくさんいたので」
そうなんだ、と頷き、ふと違和感を覚える。

