思い返せば、ろくろ首と私の髪を賭けて勝負をした時も、とても三門さんには心配をかけた。
次の日に、髪を妖に渡すことがどれほど危険なのかをじっくりと聞かされて、二度と心配をかけないようにしようと決めたのだ。
三門さんが前もって「関わらないでほしい」と言うのは、本当に魑魅が危険なのだと理解できる。そして下手に関われば迷惑をかけてしまうことも。
でも、それでも。ケヤキの寂しそうで悲しそうなあの顔が、どうしても頭から離れないのだ。
ここへ来る前の私と、どこか似ている気がして、放っておくことができないのだ。
ケヤキの力になりたい。でも、三門さんに心配をかけたくない。

