集いはすぐにお開きになった。
ケヤキは他の妖たちに捕まって社頭へと引っ張られていき、社務所には私と三門さんだけが残る。
畳の上に残された湯飲みを集めていると、三門さんが私の名前を呼んだ。首を傾げながら振り返る。
「この件、麻ちゃんは関わらない方がいい。というか僕からのお願い、関わらないで」
突き放すような言葉にひどく戸惑った。言葉がでてこず、三門さんの真剣な目から逃れるように俯いた。
「ごめん、言い方が悪かったね。今回関わっている“魑魅”っていうのは、妖たちも怖がっているように、とても危険なやつなんだ。麻ちゃんに何かあったらおばさんたちに顔向けができないし、何より僕の心臓がもたないよ」
肩を竦めてそう笑った三門さんは、もう危険なことには関わってほしくないな、と続けた。

