「やれ、頑固なところは坊やの名付け親にそっくりだね」 名付け親? と首を傾げていれば、三門さんが直ぐに説明してくれた。 「僕らのひいじいさんのことだよ。ケヤキの名前はひいじいさんが付けたんだ」 「はい。このケヤキという名は、泰助さまから賜りました。私の一生の宝物です」 胸に手を当て、とても愛おしい人の名前を呼ぶように自分の名前を言ったケヤキ。 微笑みを浮かべたその表情が、とても印象的だった。