「ああ、雪が降る雲にしては色が濃すぎるし、風もなんだか気持ち悪い」
他の妖たちも思い当たる節があったのか「たしかに」と小声で話し合っている。
次第に騒がしくなる空気に「とにかく!」とババの声が割り込んだ。
「とにかく、ババは魑魅を探すことは反対だよ。あれの瘴気でおかしくなった仲間を沢山見てきたんだ。子どもが危険に会うかもしれないのに、協力なんてできないよ。一体どうしてそんなことをするんだい?」
ケヤキは眉を下げて小さく首を振る。どうやらババにもそのわけを話すことができないらしい。
呆れたように溜息を吐いたババ。しかしその瞳は不安げに揺らいでいる。

