三門さんの問いかけに、思わず「えっ」と声をあげてしまう。不思議そうに皆が私を見た。
「ご、ごめんなさい。何でもないです」
慌てて小さく頭を下げて、小声で隣の葵に話しかける。
「ね、ねえ。葵って……空、飛べるの?」
「何言ってんだ? 私は天狗なんだから、飛べるに決まってるだろう」
さも当たり前のようにそう言った葵に、私はただただポカンと口を開けて固まる。
膝の上に乗せていた小鬼が、「巫女さまおもしろい!」と笑いながら私の頬を叩く。
「間抜けな顔だなあ……ああ、そうだ、気づいたことだっけ? 私も特にないかな。天気が少し気になるけれど」
「天気?」
すかさず聞き返した三門さんに、葵はひとつ頷く。

