手際よく広げた三門さんは私の肩に白衣を当てて「うん、丁度よさそうだ」と満足げに微笑む。 「とりあえず、白衣の下に着る襦袢は洗濯した綺麗なものが下にあるから、さっそく着替えてみようか」 はい、と手渡された緋袴を受け取り、ひとつ頷く。 いつもは巫女さんが着ている姿を見る立場だったからか、実際に本物の巫女装束を着てみるとなると、なんだかドキドキして少し恥ずかしい。 胸の前で巫女装束をきゅっと抱きしめ、三門さんに続いて階段を降りた。