あやかし神社へようお参りです。



 ということは、布団をひいてそこへ運んでくれたのも三門さんというわけだ。

 朝の挨拶と感謝の気持ちを込めて一つ頭を下げると、三門さんは私の頭を軽くなでる。


 「顔を洗って、髪を結いでおいで。ああそうだ、麻ちゃん、サツマイモは好きかな」


 突然の質問に不思議に思いながらもひとつ頷くと、三門さんは安心したようにほっと息を吐く。


 「昨日の晩、参拝者さんからサツマイモをもらったんだ。だから、今朝はサツマイモのお味噌汁だよ。おやつには焼き芋をしようね」


 こくりと頷けば、三門さんは柔らかく微笑み「じゃあ、顔を洗ったら居間においで」と廊下を戻っていった。